イーハトーヴ書店 とは

【イーハトーヴ書店】は岩手にかかわる本を取り扱う岩手県産書籍を専門とする出版社です。
岩手県出身の著者の本、岩手県在住の著者の本、ほかの県にお住まいの著者であっても岩手県にかかわる内容の本であれば、制作から販売までお手伝いさせて頂きます。

オンライン書店【いわてイーハトーヴ書店】から
出版社ブランドの【イーハトーヴ書店】へ

オンライン書店開店の動機

東日本大震災で当社は社屋と全ての設備を流失しましたが、再建の過程で多くのボランティアに助けて頂きました。
その多くは関西圏の人たちでしたが、ほとんどが岩手県に来たのが初めてのうえ、岩手の歴史や文化などの情報にほとんど触れていないことに驚きました。

そこで、わたしは出版社としての知見を生かして自分にできることがないだろうかと考えた末に、【岩手県にかかわる本を専門に売るオンライン書店をつくる】ことを思い立ちました。
岩手県の風土や文化に関する本は自分が知るだけでもたくさんありましたが、それらの多くは書店で販売されているものが少なく、著者の手元で眠っているものもあります。
熱い思いで出版されたものの、読者を得ることなく眠っている本をこのオンライン書店に集約し、全国どこからでも、いつでも立ち読みして購入出来る書店をつくれば、岩手からの情報発信に寄与できるのではと考えたのです。

その企画を平成24年(2012)度岩手県公募の「いわてeビジネス推進事業」のコンペに応募したところ採用され、開店したのがオンライン書店の【いわてイーハトーヴ書店】でした。
以来この書店には個人で出版した貴重な本をはじめ、岩手日報社や県内の印刷会社が制作した本を常時販売する場として年々その取り扱い数量を増やしてきております。

オンライン書店のメリットとは

限られたスペースで多くの本を販売する町の書店が新刊を置いてくれるのはせいぜい半年です。せっかく情熱と時間と経費をかけてつくった本も、書店の店頭で手に取ってもらい買ってもらえるチャンスは半年しかないのです。その期間が過ぎると回収され著者の元に返本され、それ以降は販売の機会を失ってしまいます。
どんなに素晴らしい本でも、店頭に並んでいなければ買ってもらうことができません。オンライン書店の利点は、1年でも5年でも売り切れるまで並べておくことができるということです。

オンライン書店【イーハトーヴ書店】の理念と矜持

2011年3月11日に起きた東日本大震災以来、日本全国の心が東北に向けられ続けました。長い日本の歴史の中でこれほど長い期間にわたり日本人の心が東北に向けられてきたことは皆無といってもいいでしょう。

東北の地は坂上田村麻呂以来、常に蛮族の地に甘んじてきました。その負い目を私たち東北の民はいまも潜在的に遺伝子の中に持っていると感じます。
関東以西の人々の中では、東北の地はいまだ「道の奥」であり「一山三文」の言葉が生きており、私たち自身もまた自らの風土や文化に自信が持てずに、心の中で「西高東低」を受け入れていると感じることが多いのも事実です。

しかし振り返ってみましょう。金色堂に代表される平泉の黄金文化、そして宮澤賢治や石川啄木などの文人たちを持ち出すまでもなく、岩手の大地は縄文から現代に到るまで、「西」とは違う独自の風土のなかで歴史を刻み、豊かな文化を育んできました。それは「西」と比べるまでもない、独自の誇りあるものです。
そしてこの数年世界を舞台に大活躍する岩手のアスリートたちもまた、岩手の大地が生み育てた「岩手の宝」と言えます。

自らが立つこの大地への畏敬と誇りを、出版という事業を通して岩手の県民の皆様とともに守り育み、ひいては産業やスポーツなどあらゆる分野の発展に寄与できることを願い創ったのがオンライン書店【イーハトーヴ書店】です。

オンライン書店から出版社への飛翔

上記のような理念のもとに運営を続けるなか、県内の多くの方々から出版のご相談を頂くようになりました。
もともと当社は「イー・ピックス」という出版ブランドを持ち、主にキリスト教系の本を出版してきた20年の歴史を持っております。累計1万4千部を完売し、バチカンのローマ教皇にも献呈した山浦玄嗣氏の『ケセン語訳新約聖書:全四巻』や、芥川賞作家の池澤夏樹氏らから高い評価を得、現在発行部数2万部の『ガリラヤのイェシュー』などの話題作を発行し、キリスト教系の出版社として全国に知られております。
その知見と実績を生かし、岩手の本づくりに参画したのが岩手県産書籍専門の出版ブランド【イーハトーヴ書店】です。

ローマ教皇への献呈風景
ケセン語訳聖書

岩手県産書籍専門の出版社【イーハトーヴ書店】の5つのユニークなポイント

【イーハトーヴ書店】は岩手への熱い思いで言葉を紡ぐ人たちのために以下のようなユニークなお役立ちを提供いたします。

  1. 【イーハトーヴ書店】は岩手県に関する本だけに特化した出版社です
    岩手県出身の著者の本、岩手県在住の著者の本のみ制作から販売までのお手伝いをさせて頂きます。ただし、ほかの県にお住まいの著者であっても岩手県に関する内容の本であればお手伝いさせて頂きます。(岩手県出身者・在住者であれば本の内容は問いません)
  2. 【イーハトーヴ書店】なら何年でも著作物をオンラインショップで販売できます
    【イーハトーヴ書店】で制作した本は掲載手数料無料で、何年でもオンラインショップ上で販売する事ができます。また、県内の出版社や印刷会社で制作された本であっても、その内容が岩手県の風土・文化など岩手に関する本であれば、販売のお手伝いをさせて頂きます。(立ち読みができる本としてオンライン書店上に掲載するための掲載手数料1点5,000円(税別)を頂戴しますが、その後は何年でも店頭に置く事ができます。(本が売れた場合には別途販売手数料を頂戴いたします)
  3. 【イーハトーヴ書店】で制作した本には無料でISBNコードを発行いたします
    ISBNコードとは本の裏に印刷されている本の戸籍とも言うべきバーコードです。町の書店やアマゾンなどのオンライン書店で売る場合には必ず必要となるものです。ISBNコード発行は1冊30,000円(税別)かかりますが【イーハトーヴ書店】で制作した本には無料で発行いたします。
    ISBNコードを発行できないほかの出版社や印刷会社で制作される本でも、当社でISBNコードを発行し本に付与して販売することができます。本を制作する際には事前にご相談ください。
  4. 【イーハトーヴ書店】なら販売までを見据えた収支や見積もりのご相談に応じます
    販売を前提として制作する本は、内容の吟味はもちろんのこと、売価の設定や販売の収支見込みなど様々な要素を検討して販売に至ります。経費が障害になって出版が実現しにくい自費出版の場合は特にも、販売益を含めた収支計画を立てることにより実現が一気に進む場合があります。
    出版社としての20年の経験がお役に立つのは単に制作過程だけではありません。
  5. 【イーハトーヴ書店】なら「銀河の風文庫」で手軽な出版が実現できます
    本は大きく分けて「単行本」と「文庫本」があります。「単行本」は一冊一冊カバーのデザインや紙質・サイズなどが違いますが、「文庫本」はカバーのデザインや紙質などが統一されています。
    家づくりに例えると「単行本」が全てをゼロから設計する「注文住宅」に相当するなら、「文庫本」は既成の設計デザインで作る「規格住宅」といえます。そのため安いコストや短い制作期間で本をつくることができます。

それでは「銀河の風文庫」をもっと詳しくご説明いたします。